ペンは持った瞬間に武器となるんだ、馬鹿野郎



物理的にペンで人を刺せるって話じゃないですよ、もちろん。あ、念のため。(でも多分刺せるよね)

 

政治の献金を暴いたりする記者もそう、小さな恋愛コラムを書くひともそう、ペンを持って何かを文章とした瞬間に、人は武器を持つんです。その武器で、人は傷つけられたり傷つけたりします。それはとても鋭利なもので、ときに人を文字通り「殺します」。

 

だからこそ、中途半端に「社会学」やらば、「フィールドワーク」という言葉をドヤ顔で盾にして(学問っぽい言葉を使えばいいと思ってるんでしょうか)、ズカズカと別世界を見下してきたり、はたまた踏み込んで弄り回されたら、その世界にいる人間からすればたまったもんじゃあない。勘弁してくれ、と思うんです。わかりますか。

 

たとえばわたしは、自他ともに認めるマイルドヤンキーです。

大学時代なんて特にそうで、ジャージ姿でEXILEを聴きながら、黒いワンボックスの軽を運転し、イオンに向かっていた人間です。恥ずかしげもなく言いますが、俗世間っぽいものが好きです。恥ずかしく無いので言いますけども。

 

とある人が、まあ、北条かやさんという社会学者(?)みたいなひとらしいんですが(?をつけたのはその肩書に疑問を持ってるので…)、「マイルドヤンキー文化に憧れる」「わたしもそうなりたかった」なーんて内容をインターネットにアップしたことがありましてね。

 

call-to-beauty.com

 

ま、こちらはアクセス数になるのもかなり癪なので、こちら自体は別に読まなくていいですが、もうタイトルで察してください。バカにするのも大概にしてくれませんかね、という気持ちになります。

 

ヤンキーな彼氏を待つ女に憧れるぅ、なんて語り口調なんだけど、社会学という名の勉学を装った道楽でキャバ嬢体験をしたお嬢様には、実際にはヤンキーな男に好かれたって付き合う気もないんでしょう。なのにこんなこと書いて、わたしってこういう文化もわかるのよね、と気取るのはやめていただきたい。

ま、本当はヤンキー男などではなく、賢い教授あたりがお好きなんじゃないでしょうかね。

 

それにうっすら反論したくて、わたしは過去にこんなツイートをしました。

 

 

(書き方を間違えて彼らって書いちゃいましたが、わたしも含まれています。わたしら、です) 

 

ってな感じで、この時は「むかつくなーこのひと」くらいで済んでたわけなんですけども、最近になってこの北条かや氏がまたこんな日記をアップしまして。

 

※ 最後の決意の自撮り、がどう見ても男にしか見えないのは私だけじゃないはず。

 

んで、いまはもう消しちゃったようなんですが、この人、その直後に飛田新地に面接に行って、受かったけど怖くなって逃げ出した、というようなツイートをしましてね。

もうね、馬鹿野郎、と思いまして。

 

マイルドヤンキーのときは、まだ見下げられているだけなのでいいやと思っていたんですが、飛田新地となるとはたから見ていても話は別。

おいお前、何やってんねん。飛田新地ってのは、それなりの覚悟と決意を持ったひとが行く場所であることは、素人のわたしでも分かります。

そこをズカズカと踏みにじっておいて、逃げちゃったわぁ〜、というのは飛田新地に働く方々に、失礼すぎやしませんかね。

 

それがフィールドワークなんです、調査なんです、といったところであっち(飛田新地)からすれば、からかいにきた邪魔な姉ちゃんの一人でしかなく。これはTwitterで風俗関係の人を中心としながら、大きな議論となりました。

彼女にとってはこれが、リスクをとってる私すごいんでしょう、ということなんでしょうけど、そんなのリスクでもなんでもないですし、というか別にすごくないですし、やらないでくれたほうが世界は平和ですからね、と声を大にして言いたいです。

その後に、フォロワーに「もっと清潔な人だと思ってました」といわれたら「調査ですよ〜」と返しているあたりに、自分はそうじゃないというのがにじみ出ています。

 

あなたがやっているのは、中途半端に自分の知らない世界に飛び込んで、そこで知った上澄みだけを「フィールドワークで得た知見」として文章にまとめているだけのこと。だけどその文章は、あなたが一瞬で逃げ去った世界の人間の心を刺しているんです。

見下した心が透けて見えるその文章は、「わたしすごいんです」、「でもわたしはこんな世界には調査で踏み込んだだけで、実際には行くなんて無理ですけどね」というメッセージがこもってるんです。

 

そんなメッセージはこめたつもりがない、は言い訳ですからね。逃げないでいただきたい。ツイートを消したからといって、これは終わりじゃ無いんです。

 

あと、風俗関係者に詰め寄られた時は「わたしだってキャバ嬢をやったんだから、あっちの気持ちはわかる」的な反論をしてましたが、キャバ嬢と飛田新地はまた話が別物なのも書き足しておきます。(そしてあなたは追いつめられて夜の世界に飛び込んだキャバ嬢でもなかったんでしょう、ということも書き加えておきましょう)

 

不幸自慢になるのでわたしは多くをここに書くことはしませんが、たくさんの苦労をしてきました。今でこそ、実家のお金関係も落ちついてそれなりの贅沢もできるってもんですが、追いつめられた時に絶望を見た側の人間です。

そう簡単に、隣の世界の出来事を上から目線で眺めて、一瞬だけ足をつっこんだふりをして、中途半端に文章にまとめて発信しないでいただきたい。それはわたしたちを殴る文章です。多くの人が傷つきます。

 

ちなみにこの発言等は炎上し、連鎖した後になぜか、雨宮まみ氏の作った言葉である「こじらせ女子騒動」にまで発展し、別炎上にまでつながっていくのですがそちらについては、意見を控えさせていただきます。

 

ただそのときに、「死んでお詫びします。でも死ねませんでした」とツイートしてる北条かやさんには、リスクも覚悟も最初からなかったということがよくわかりました。ひどい発言ですね。

でもそれと同時に、北条かやさん、あなたが証明しました。

 

北条かやさん、あなたが死にたくなったことがまさにそう、文章は人を傷つける武器となることがある、んですよ。

 

それをちゃんと覚えておいてください。あとマイルドヤンキーについては京大院ご出身だからからかもしれませんが、見下げるのもほどほどにどうぞよろしく。

 

 

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雨宮美奈子 (areyoume)|note