「お金がないのにスタバ」「麻薬は激安」「お米至上主義」〜フィリピンの若者の麻薬、売春、金銭感覚をセブで知る



 

フィリピンのセブに来ています、2週間ほどの海外出張もまだ前半。

 

日本ではリゾート地の印象しかないセブ島ですが、来てみればここはやはり発展途上国。前回のセブ滞在から引き続き、現地の人と少しずつ交友関係を持つ中で、まだまだ私の育った日本やシンガポールとは違うことを肌で感じる日々です。

今回はそこで知ったこと、学んだことを書いてみます。先に言うと、なかなか知ることのない情報で結構面白いと思うのでぜひ読んでほしいです。

現地で撮った写真とともに、フィリピン人の若者の避妊しない考え方や、金銭感覚にまで踏み込んでみました。

 

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今日、現地のフィリピン人女性(19歳)と話していると、こう言われました。

「私、ドゥテルテ大統領にはすごく感謝してるんだ。彼の政策のおかげで、私の兄は麻薬を止めることができたから」

 

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(昨日撮影した街中の風景。穏やかな経済発展の中で、貧困もまだ根強い)

 

聞けば、どうやら彼女の兄はフィリピンの首都であるマニラにいたんだそうです。

セブでは稼げない、人数の多い家族を養うために首都に行くぞ、と勢いよく行って出稼ぎに行ったはいいものの、都会で何があったかいつのまにか麻薬漬けになっていたという彼女の兄。

 

遠く離れた家族も兄の異変を察知し、どうすればいいのかと悩んでいたところ始まったのが、麻薬には強行的な手段で撲滅を目指すと行って登場した、ドゥテルテ大統領の政策だったというわけです。麻薬をやっている人を見つければ、非人道的な手段を使っても、ときには警察と殺し屋が連携しながら、信じられない数のフィリピン人が殺されました。ちなみにこれ、数千人レベルです。

 

もちろんこの強行的な政策には世界で賛否両論あるわけですが、そのときになってようやく彼女の兄は麻薬を断つことができ、セブに戻って来たという話でした。

 

麻薬が非常に安価に手に入るフィリピンでは、貧困層を中心に麻薬が流行しており、いわゆる日本でいう覚せい剤も流行っているとのことです。安価ですから、もちろん日本人留学生でも買えるレベルなので本当にご注意を。捕まったら死刑ですよ。

 

使用する理由としては、貧困ゆえのつらい現実から逃れられるのはもちろんですが、現地の人に言わせると「娯楽が少ないから」という理由もあるそうです。確かにここに来て思うのは、飲んでごはんを食べる、ショッピングモールで買い物する、以外の楽しみが非常に少ないなと感じました。なんていうんでしょう、文化的なイベントや事柄が少ないというか。

 

でもさすがに、使ったら死刑と聞くと、やめる人が続発したわけです。

そんな彼女は深くドゥテルテに感謝をしてるといい、実家には大統領のポスターが飾られているそうです。確かにセブに来て、数度ドゥテルテ大統領のポスターを見ることがありました。(民家やマッサージ店に飾ってあった)

 

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またフィリピンは、根強いキリスト教の影響もあってか、なぜか学のある若者でさえ、あまり避妊をしない傾向にあるといいます。ドラッグストアに行けばちゃんとコンドームは売っていますが、売れ行きは微妙とのこと。

 

妊娠すれば、堕ろすようなことは滅多にしません。国民の多くがキリスト教信者ですから、堕胎は信じられないことのようです。そのため、ストリートチルドレンは街中に溢れ、国民の平均年齢も若い水準を保ち続けています。

この人口爆発に、明らかにいろいろなものが追いついていないので、貧困の再生産はしばらくは止まらなそうな気がしています。

 

また、売春婦が多いのもまた事実です。貧困ゆえに身を投じる女性もいますし、フィリピン人間にある差別のせいで、セックスワーカーとなる人も多くいます。

(フィリピン人の中にも、日本の部落問題のような出身地や民族による差別があり、それはかなり根強い。街中のホームレスのような人をよく見ると、マジョリティの人たちと民族が少し違う顔つきをしていることにも気がつく)

 

たとえばここセブでは、マンゴーストリートと呼ばれているナイトスポットを中心にいわゆる立ちんぼの女性が立っており、ビキニバー(お持ち帰りOKのダンスショー&キャバクラ)なども多くあります。

彼女たちはさすがに避妊をするようですが、それでも子供ができた場合には産むことが多いそうです。もちろん、日本人男性も多数いつも来ています。おっさんたち、元気すぎる。

 

逆に、男性を持ち帰ることのできるようなスポットも少数ながらあります。基本的には表立ってはゲイバーとして運営しているようです。

私も興味半分で見に行ったところ、主に現地の裕福な女性や、韓国人女性などが買って行くようです。アメリカ人とのハーフなど、ちょっとエキゾチックな顔立ちの男性が人気なようでした。

 

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(1日1回は食べるほどハマっている、現地の料理であるSISIG。ひき肉炒めが甘辛くて絶品)

 

セブでの一般的な若者たちは上の写真のような飲食店や商店、スーパーの店員になったり、巨大なショッピングモールで働いたり、ホテルの従業員やマッサージ店の受付などで働くことが多いです。
もちろん、大学を出ていたり英語が上手ければ、語学学校の講師や医療関係などのいい仕事に就くこともできます。

 

ただし、共通しているのが「貯金をする」という概念がないことです。これには驚きました。しかもこれ、セブだから若者だから、ってわけではなく、フィリピン人全体にいえることのようです。

職業にもよりますが、たとえばセブの場合は若者の場合はだいたい日本円でいうと月給7000円〜2万円ということがほとんどです(首都のマニラはもう少し高い)。

これ、日給ではありませんよ、月給です。もちろんそのぶん物価は日本より低いので、食堂で100円ぐらいの定食を食べつつ贅沢をしなければ、充分に生きてはいけます。

 

それにもかかわらず、なぜかフィリピン人の若者は、日本とそう変わらない値段のスタバで数百円(ラテ1杯が300円ちょっとなので日本よりは安いけどそこまで大きく違うわけではない)を使ったり、すぐにショッピングモールで買い物などの消費活動をしようとします。

※ ちなみにこれぐらいの所得の一般人がスタバなんかに行った日には、元を取ろうと半日くらいいることも多いそうです。頑張りすぎだろ。

 

江戸っ子の「宵越しの金は持たないぜ!」の精神をまさに体現しており、1万円稼いだら1万円使う、というのがフィリピン人です。そこに、貯蓄して将来に備えるというような概念はあまりありません。

 

それを表すかのごとく、フィリピンのドラッグストアに行くと、トイレットペーパーは1ロールから丁寧に発売されており、シャンプーも1回分ずつの小分け、化粧水などもミニボトルが売られています。大容量のお徳用は少ないです。

そう、必要な時に必要なぶんだけ買い足すのが彼らのスタイルなのです。持たない暮らし、とでも言うのでしょうか。

 

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(スーパーで見つけたお米。パッケージがカラフル)

 

逆に大容量のものを買うといえば、お米です。一度に50キロを買って帰る人もいっぱいいました。まじかよ。

フィリピン人はお米が大好き。消費量はとんでもなく、感覚的には日本人の数倍は食べているんじゃないかというレベルで米が好きです。

ここフィリピンではマクドナルドでもケンタッキーでも、チキンとごはん、の組み合わせが定番となっているほど。マクドナルドに行っても、バーガーのセットを頼んでいる方が少数派ですからね。

 

そのおかげか、どんなにスリムで若いフィリピン人女性でも、ほとんどの人は下腹部だけぽっこりとしています。しかもそれでぴっちりと体型が見えるワンピースやミニスカートを履くため、ぽっこりお腹はさらに強調されるというわけです。彼女ら、堂々とビキニだって着ます。

それでいいはずなんですけど、日本人の若い女性からしたらびっくりするかもしれませんね。

 

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(夜道でこれならかなり明るいほう。いつも東京で住んでいる私からすると、街灯が少なくて時々コケそうになるレベル)

 

また、彼らは生野菜をほとんど食べません。それどころか、火を通した野菜もあんまり好きじゃない、という現地人も多いです。こっちに長期滞在でくる日本人は、野菜不足で苦しくなると思います。

土壌が貧相で害虫の多いフィリピンでは、野菜はコストのかかる作物。それよりはバナナなどの果物を作った方がよっぽど割がいいというわけで、野菜がそもそも高いのです。そして栄養価が低く、色が薄い(美味しそうに見えない)。で、農薬たっぷり。

 

現地の人の考えは「いつもは鶏肉や豚肉をいっぱい食べて(牛肉は高いから×)、お米でしっかりお腹を膨らます。フルーツをたっぷり食べて、フルーツスムージーも飲めばミネラルばっちり。あとはサプリメントを飲んでおけばOK」という感じです。

とにかく生野菜がそもそも安全じゃないわけで、しかも高いので、生野菜のサラダを食べたがる人は、富裕層や変な人と言われました。ま、そうなるのはわかる。。。けど、それでいいのかフィリピンよ。ちなみにお米食べ放題の店もおおいです、そういうときは看板に「アンリミテッドライス」と書かれています。直訳で「ごはん無制限」、なんという響きだろう。

 

他にも、英語を話すフィリピンといえども超貧困層は英語を話せない、大家族が基本なのでその中の誰かは大体外国に出稼ぎに行っている(フィリピン人の1割は海外に出稼ぎに行っている)、などのトピックもありつつ。

 

だからこそ陽気に暮らしている、楽観的、元気がある、という側面があるのも感じつつ。ユニークで楽しい住みやすい国だなあ、と思ったりします。彼らの考えを聞けば、納得がいったり、びっくりせずに住むこともできそうです。

 

もっと色々な現地の文化や感覚を、今回も出張を通して学んでこようと思います。続きはまた今度、今日はこの辺で。

 

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