作家・ライター
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歌舞伎町文学賞、大賞を受賞しました(その感想や裏話など)

受賞をしてからかなり時間が経っていますが、さすがに記しておこうと思い。

 

このたび、『サビオ』という短編作品で、第1回歌舞伎町文学賞の大賞をいただきました。

歌舞伎町文学賞

 

まずは拙いわたしの作品を読んでくださった方々、選考委員の皆さま、各位に改めて深く感謝申し上げます。

上記のURLでは、(本当は1週間限定公開だったけど)まだ受賞作品を読めるようです。5分ほどで読める短編なので、ぜひ読んでみてください。

 

 

深夜にふと見かけた、歌舞伎町文学賞。

歌舞伎町を舞台にした作品を書けばいいのか、と思い、そこからパソコンを立ち上げて30分ちょっとで書いた非常に短い作品です。

 

流れるままに、なんなら誤字もそのままに提出してしまったものでしたので、まさか大賞を頂けるとは思わなかったものですから、受賞の連絡を聞いた時には有難いながらも本当に驚きました。(おかげで誤字もそのまま掲載になっています)

 

でも、それぐらい肩の力が抜けていたからこそ書けた作品なのかなあ、と思っています。一筆書きで仕上げた、見返さずに出した、勢いのある小説です。

 

 

本作は、男女の掛け合いで進みます。

歌舞伎町のキャバクラで、若作りをしながら頑張る女の子と、そんな女子をアフターに誘った男性客のお話です。

舞台は、歌舞伎町のゴジラ前にある『きづなすし』のカウンター。斜め前には、『リンガーハット』。

わたしも何度か行ったことのある寿司店で、アフターでよく使われると聞いていたので今回舞台に登場させてみました。

 

歌舞伎町ならではの、混沌としながらも連携が取れていて、誰でも好きな仮面をかぶって生活できる生きやすさ、のようなものの息遣いを丁寧に描きました。

 

具体的な固有名詞である店舗名や、リアリティのある描写に注力し、歌舞伎町を知っている人には想像がしやすいヒリヒリとする温度感の作品となるようにしました。

東京や歌舞伎町に馴染みがない人は、読んだ後にぜひ同じ場所を見に行って「なるほどね」と思って欲しいです。

 

ネタバレしない範囲でいうと、本作は最後はちょっとしたどんでん返しが用意されています。ぞわっとする驚きを、ぜひ味わってみてください。

 

 

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小説を書くパワーが尽きていた今日この頃ですが、改めて作品作りに注力するきっかけをもらえた受賞でした。

わたしの『サビオ』を含めたいくつかの作品は、まとめて書籍化する予定があるそうなので、本屋でも多くの人に届くようになるかと思います。

また、近々受賞者インタビューが掲載予定なので、ぜひご笑覧くださいませ。

 

いろいろと近況を最近はブログに記していけなかったことを反省してますが、今後はもっと怒涛の勢いでブログを更新していきたいです。マジです。ということで、取り急ぎご報告でした。

今後も雨宮美奈子を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

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