作家・ライター
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草津温泉へ行ったんだ、あれもこれも真夏の夜の夢

ぶわっと熱気が走り抜けるような、真夏日。真夏日、ああ真夏日。

 

今日も明日も、なんだかずっと暑い。
外がサウナのようだねと思わず笑ってしまうのは、もしかすると私が東京に住んでいるからなのかもしれない。熱射が反射するコンクリートジャングルにいると、頭がおかしくなりそうだった。

外がサウナのようだからって、別に笑えない。そう、笑っている場合じゃない。どこか涼しい場所へ連れて行ってくれ!!!

 

……そう思った時、湿度の低い地を目指すのは人間の自然の摂理なのだと思う。

 

ということで、目指した先は温泉地、群馬県の草津温泉

JRバスに乗れば、トンっと東京から乗り換えなしで来られる場所。

 

こんな暑い日が続く中、行ってきました。今日は記録がてら、淡々とした旅行記を書いてみます。どうもこんにちは、雨宮美奈子です。

 

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さてはて、到着して見上げれば突き抜けるような青空。うーん、夏だね。

 

しかし、なぜこんなにも真夏だというのに私はわざわざ熱いお湯に浸かりにきたのだろう。人間って、やっぱりバグが多い生き物なんだと思うよ。

 

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温泉卵も熱さの中で踊り狂っている。

彼らもまた、この真夏日でおかしくなったのかもしれない。

 

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水がいいところは、蕎麦が美味しい。

そんなことを知ってしまったのはいつだっただろう。

 

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食欲なくとも、ちゅるりと食べられるのはとろろのおかげ。

君は真夏の救世主だね。

 

あおやま 湯畑店

 

草津温泉に来たならば、見なくちゃいけないと思っていた湯もみ。

 

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湯もみショーで湯もみガールズの歌を聴く。ちょいな、ちょいな。

やわらかなお湯がとろとろと混ざっていく様子は、なんだかうっとりする。温泉特有のぬるっとした泉質って、なんだか官能的だなあと思う。

 

ちなみに温泉はとってもよかったです。お肌ちゅるり。

 

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草津温泉の中心、湯畑は夜にこそ見たい風景。

幻想的な光の中で粛々と湧いてくるお湯は、相変わらず硫黄の香り。昼は熱風となって鬱陶しい湯気も、夜は幻想的な風景の名脇役。いいですね、草津。

 

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宿の浴衣で、夜のお散歩。またの名を深夜徘徊。

もう27歳なので補導もされないし、自由気ままにお散歩できます。大人になってよかったな〜。

 

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深夜の西の河原公園は、ちょっぴり人工的なライトアップ。

 

真ん中にカップルが座っているんだけど、もう二人の世界に入っていらっしゃってそれはもう平和な風景。

だから幽霊じゃ、ないよ。

 

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奥にあった神社へ。

鳥居が並ぶと、なんだかちょっぴり怖い。異世界に続く階段のようだ。

京都の伏見稲荷もなかなかミステリアスだよね。そういうアレ。例のアレ。

 

泊まった宿には、猫がいっぱい。ほっこりできる平和な宿。

 

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たまに部屋に乱入してくるけど、それもまたご愛嬌。良き宿でした。

 

草津温泉 中村屋旅館<群馬県> 口コミ 【楽天トラベル】

 

 

2日目は、個人的に行きたかった小さなレストランへ。

 

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草津 丘の上のホテル エスプリ

 

山の上にあるテラス席は、気持ちが良くて肺いっぱいに空気を吸いたくなる。うーん、最高だ〜。こういう湿度のない夏なら愛せる、愛せるよ。

 

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ひんやりとしたカポナータ。

 

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クリームがみっちりと絡んだ、丁寧なカルボナーラ。

 

どれもこれもきちんとした手作業を奥に感じられて美味しいし、最後は近くにまで車で送ってもらったりもして、本当に素敵なレストランでした。草津行った人は絶対行ってください、ほんとうに。

 

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ほんわり甘い温泉卵ソフトクリーム片手に、東京へと帰還。現実にぐるりと連れ戻されて、夢から覚めるのでした。

 

どれもこれも、なんだか幻のようで。

一瞬、真夏の夜の夢をみただけなんじゃないかと思うほど。

 

 

湿度のないカラッとした暑くない日々よ、ありがとう。

そんな草津の思い出を片手に、今日も東京のコンクリートジャングルで生き抜くしかないから、私は本当に資本主義に毒された女だなと思う。でも離れられないんだよ、トーキョー。

 

さ、お金稼いでまた再訪するぞ。

待ってて草津、また来て草津。

 

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